パキポディウム・カクチペス(Pachypodium rosulatum ssp. cactipes)の種を2021年11月21日にまきました。実生チャレンジの記録です。
「パキポディウム」は夏型の植物で、4月半ばから10月までが生育期です。
種蒔きに適切な時期は6月頃が良いとされています。無事に冬を越せるように、寒くなるまでにどれだけ成長させるかが大切です。発芽適温は25~35℃程度。時期的にエアコンなしの室内だと発芽適温を保つのは難しいので、植物用のヒートマットを使ってチャレンジします。
種の購入場所
種はseed stockさんにて購入しました。数量:10個
おまけで全部で13個入っていました。
前準備
容器はamazonで購入したいつもの「育苗トレイ」を利用しました。
実生の前準備は、下記の方法で行っていますので参考にしてください。
置くスペースの問題で、アガベ・チタノタブルーと同じトレイに半分ずつで同居してもらいます。
種まき
2021/11/21
パキポディウムの種は好光性種子なので覆土をせず、土の上にそっと置くだけにします。
腰水
しばらく腰水で管理します。蓋をして、湿度を保ちます。
ヒートマット
発泡スチロールで作った箱の底にヒートマットを敷いて、その上に育苗トレーを乗せてます。
昼間は光を当ててますが、夜は気温が下がるので蓋をして温度が下がらないようにしています。
置き場所は、午前中に数時間日があたる窓際の明るい半日陰です。午後からは植物用のLEDを当てています。
成長記録
2021/12/3
根が出てきました。エアコンなしの部屋だと結構時間がかかりそうです。
置き場所移動
他の植物も寒さに耐えられない感じなので、エアコンのある部屋に移すことにしました。
エアコンは温度20℃で設定しています。ヒートマットは継続して使用しています。
2021/12/9
順調に成長しています。もうこれ以上の発芽はないと思うのでヒートマットは外すことにします。
同じ育苗トレイに蒔いたアガベ・チタノタブルー(Agave titanota ‘Blue’)も元気に育っています。
発芽率:9/13
恵比寿笑にあこがれて、パキポディウム ブレビカウレ(Pachypodium brevicaule)の種を購入しチャレンジしましたが、1個しか発芽せず、
懲りずにパキポディウム レウコキサンツム(Pachypodium brevicaule subsp. Leucoxanthum)を買ったものの何の呪いか1個しか発芽せず悲しい思いをしたのが2021年の夏の話です。
考えられる失敗点はたくさんありますが、一番の原因は光が足りてなかったのだと思います。
LED買ってよかった!と思う今日この頃です。夏の苦い思い出があるので、発芽率も自分的には悪くないと思っています。
2022/1/6
腰水は継続中です。
なんかシュッとしています。このまま大きくなってください。
2022/2/8
順調に成長しています。まだまだ小さいですが葉がたくさん生えて、でっぷりしてきました。背の高さはそんなに変化していません。丸みを出したい場合は、水だけでスパルタ気味に管理しゆっくりと成長させるといいようです。そうすることで、1~2年目の開花をなるべく遅くし、開花による枝分かれを防ぎ塊根部分を丸くすることができるそうです。
とはいえ、数万円するようなかっこいい個体にするには10年くらいかかります。
ひとまず、植え替えられる大きさに成長するまでは肥料は施さず様子をみようと思います。